◆第4回(組織IQとは?)
今回は弊社がメソドロジーとして用いている、組織能力を測定する「組織IQ」というフレームワークについて、ご説明したいと思います。米スタンフォード大学とコンサルファームのマッキンゼーで共同開発されたものであり、前提として、企業(組織)を『内外の情報をインプットし、意思決定というアウトプットを行う情報処理システム』と見立てています。
具体的には、組織能力を測定する組織IQは、「①外部情報感度」、「②内部知識流通」、「③効果的な意思決定機構」、「④組織フォーカス」、「⑤継続的革新」という5つの要素で構成されています。
①外部情報感度
自社に影響を及ぼす新たな情報を求め、たえず周囲に注意を払い、その状況を読み取る能力
②内部知識流通
組織に流通・蓄積される多種多様な情報(暗黙知を含む)や知識を過不足なく共有・活用するための仕組み
③効果的な意思決定機構
組織としての意思決定のスピードと質を高める仕組みやルール
④組織フォーカス
然るべき方針に従って組織全体が経営資源と努力を傾ける上でのクライテリア、すなわち選択と集中の基準
⑤継続的革新
文字通りイノベーションをたえず生み出す仕組みを評価する指標(但し他の4要素の帰結として実現され、継続的改善に近い)
組織IQは、これら5つの要素に基づき、組織の能力を評価するフレームワークになります。